【ヘルス雑学】
生薬強心剤

六神丸の名前は成分が牛黄(牛の胆石)、蟾酥(せんそ・ヒキガエルの皮腺から分泌する液)、牛胆(牛の胆嚢)、鹿茸(鹿の幼角)、人参(朝鮮人参)、沈香(沈丁花科の香木)等の6つの神薬(高価で貴重な薬)でできていることに由来するという説のほか、中国の四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)に勾陳(こうちん)と騰蛇(とうしゃ)を加えた六神から由来するという説がある。

日本では唐(中国)の名僧鑑真が遣唐使とともに来朝し唐招提寺(奈良市西ノ京)を開いたが、その際「奇効丸」と称する方剤を持参し、施薬しまた光明皇后の御病気にも用いられ効を奏した記録がある。現在の六神丸は、この奇効丸にヒントを得たものといわれている。


絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約いわゆるワシントン条約で、日本は昭和55年(1980年)に批准しています。それ以前の処方であった『全国六神丸』の成分のうちの麝香(ジャコウジカの雄のジャコウ腺分泌物を乾燥した物)や熊胆の輸出入は特に全面的に禁止されています。また最近、中国で捕獲されて鉄の檻にいれられた熊の腹部に管が差されたまま胆汁を採っている映像が報道されたりしていましたが、ここまでするのかという思いがしました。今日に至るまで全面的に禁止されているものを使用している業者もいるのも事実であります。ワシントン条約の批准前に仕入れた在庫があるという穿った理由づけにしています。いつまで在庫があるのでしょうか?絶滅するまで?また、野生ではなく飼育だったらいいのではという勝手な解釈。貴重が故に、高価が故に矛盾なり。かえってそれを売り物にしています。

全国薬品では薬事法等の変遷もあり、厚労省等の指導ももちろんあり、自然環境保全から考えました。自然を愛し、貴重な動植物、人を大事にする、大切にする。そういった観点からともちろん薬理的に考えました。『全国六神丸』は効能効果をさらに充実させるため現在の処方に至っております。


六神丸は多くの製薬会社が製造していますが、処方は少しずつ違っています。全国六神丸は約8mg直径約2mmの小粒の丸剤で1回1粒1日2粒の少量でより効き目がすばやいように処方されています。一方1回2粒1日4粒等々処方されている六神丸は仮に100粒入でいうと25日分しかありません。それだけ主薬成分より賦形薬(デンプン、寒梅粉等)が多量に含んでいます。大粒も同様に賦形薬(デンプン、寒梅粉等)が多量に含んでいます。確かに大粒は豪華に見えますが、製造業者からすると大粒は製造しやすいからであります。直径約2mmという小粒は極める匠をもっていなければ到底できるものではありません。もっと小粒の丸剤も製造しています。金粒奇応丸も約3.5mg直径約1mmという極小粒ですが真球に近い技術で飲みやすくしています。このように大和では『丸薬師』(製丸師ともいう)という匠の技をもった人たちの伝承が今日に生かされ、より高品質の製品を目指しています。
人はあらゆる疾病と闘いこれを克服することによって日々を健康で活動し、少なくとも万人皆天寿を全うすることのできる様に成ろうと努力するものであり、いかに才智あり物資に恵まれても、健康に優するものはありません。


その健康体を得るのに最も重要なものは血液であり、細胞に酸素や栄養をおくり老廃物をとりのぞく輸送網を血液が担当し、血液を1分の休みもなく動かしている原動力、それが心臓なのです。


人間の身体は25才頃から目にはみえない老化が始まります。また内蔵諸機能のうち老化現象がいちばん早くあらわれるのが血行器代謝機能の衰えといわれています。つまり心臓がいちばん早く衰えてくるのです。
古くから伝えられた生薬を原料にとした臓器薬で成人の方々に
欠くべからざる常備薬です。
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動悸、息切れ、気付け
効能・効果
全国六神丸
第2類医薬品